SHOTEN マウントアダプター NAF-m43 を使ってみた感想
NAF-m43
10月8日に焦点工房からSHOTEN(ショウテン)電子マウントアダプター「NAF-m43(AF-S NIKKORレンズ → マイクロフォーサーズ マウント変換)」 が販売されました。
その名の通り、マイクロフォーサーズのマウントにAF-S NIKKORレンズを装着するためのアダプターです。
自分はデジタル一眼レフカメラにNikonを使っていて、現在はOLYMPUSのミラーレスカメラを使っているので、気になって買ってみました。今回は実際に使用してみての感想を書かせて頂きます。
仕様
メーカー希望価格 ¥ 30,000(税別)
本体重量:120g
- ニコンFマウントのAF-S NIKKORレンズ(モーター内蔵)との組み合わせで、AE/AF撮影が可能
- レンズ・ボディ内の手ブレ補正機構に対応
- 撮影した画像の焦点距離、露出などの情報はExifデータとして記録
- PC端末とのUSB接続で、ファームウェアのアップデート可能
対応レンズはNikon FマウントでAF-S NIKKORレンズ(モーター内蔵)に対応しています。
主要なレンズには大体対応しているようです。
マウントアダプターを買った時に気になるのが、どこまで普通のレンズとして使えるかですよね。
まず、AE/AFが可能ということですが、ボディとレンズの相性によって精度・速度を十分に発揮できない場合があるとのこと。カメラによってはAF-Cに対応しないようです。
そして、レンズ・ボディ内の手ブレ補正に対応ということですが、注意書きには両方ONにしてしまうと逆にブレてしまうとのこと。
外観
重量はキャップを外すと120g。パット見はNikonのレンズのようなシボ加工がされているように見えますが、黒いインクを飛ばしてあるだけな感じです。
上からMF/AFの切り替えボタン。クリック感は薄く、緩めです。
中央はレンズの取り外しレバー。カメラ側に引っ張りながらレンズを装着します。
下部にUSB端子。ファームウェアアップデートをする際に使用します。
マウントアダプターとしてはちょっと厚めな感じです。Nikon Fマウントのフランジバックが長めなのが原因でしょうか。
マウントの回転方向に若干の遊びがあります。
今回このアダプターを買った最大の理由がAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR との組み合わせで使ったみたかったからです。35mm換算で400-1000mmになるので、超望遠レンズとなります。
こちらは推奨レンズには記載されていない、AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR II。このコンパクトさで35mm換算110-400mmとなります。
AF性能
結果として、自分の手持ちのレンズは全てAFが機能しました。ただし、一発で合うことは無く、必ずピントが行ったり来たりしてから合う感じです。精度はレンズとボディとの組み合わせで変わると思いますが、自分の手持ちのレンズではガチピンとはいきませんでした。
注意書きにはカメラによってAF-Cが動作しないと記載されていましたが、自分の手持ちのレンズとOLYMPUS E-M1 MarkⅢの組み合わせだと、AF-Cはまともに使えませんでした。何度も合わせようとすれば、合うこともありますが、残念ながら動き物に使えるレベルではありませんでした。
追記:どうやらAF-Cには今のところ全く対応していないようです。
動作音もあるので、動画での使用も避けたほうがいいと思います。
手ブレ補正
手ブレ補正はレンズとボディ内手ブレ補正の両方に対応ということですが、注意書きにはどちらかにしないと逆にブレてしまうと記載されています。
自分の手持ちのレンズとOLYMPUS E-M1 MarkⅢの組み合わせだと以下のようになりました。(ボディ内手ブレ補正はオート)
レンズのみ手ブレ補正ON | 手ブレ補正が動作する |
ボディ内手ブレ補正のみON | 手ブレ補正は動作しない |
両方ON | レンズの手ブレ補正の効果のみ |
レンズの手ブレ補正に依存するという結果になりました。OLYMPUSの強力なボディ内手ブレ補正を利用することが出来ることに期待していたので残念です。
さらに手ブレ補正がシャッターボタン半押しした直後は効くのですが、すぐに効かなくなるという状態です。これが仕様なのかレンズとボディの組み合わせによるのかは不明です。
まとめ
自分の手持ちのレンズとOLYMPUS E-M1 MarkⅢの組み合わせでは、AFは機能する。という結果になりました。
ただ、Nikonのボディと同等の使い勝手は期待しないほうがいいです。
あくまでAF-S NIKKOR レンズをAFでも使えるアダプターと考えて買ったほうがいいでしょう。
もしかしたら、今後のファームウェアアップデートで動作が改善する可能性もあるので期待しています。
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