{車}Audi Q4 e-tron に試乗してみた感想

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Audi Q4 e-tron

Audiの新型EV車「Audi Q4 e-tron」に試乗させていただいたので感想を書かせていただきます。

Audiは2025年までに30種の電動化モデルを提供することを目標に掲げています。そんな本気でEV車に取り組んでいるAudiが作る EV車がそんな乗り味なのかとても興味がありました。

写真を撮る時間がなかったので写真はありません。すみません。

Q4 e-tronはコンパクトSUVという位置づけでQ3とQ5との中間のサイズになっています。コンパクトと言っても幅は1,865mmもあります。他メーカーではEV車であることを強調するデザインを採用していることが多いですが、Q4はいい意味でエンジン車と変わらないデザインとなっています。これはAudiの狙いだそうです。Q4にはルーフ後端をクーペの様に寝かした「Q4 Sportsback e-tron」というモデルもあります。

内装に関しては新世代のAudiに準ずるものでシンプルで機能的です。Audiの現行車で最大となるセンターモニターは迫力があります。ただし、他のドイツ車や日本車の内装のクオリティが良くなっていることを考えるともう少し頑張って欲しいとは感じました(とくにVWよりも劣っている部分があるのはいかがなものでしょうか

試乗できたのは「Q4 Sportback e-tron advanced」です。

まず驚いたのはドライブをDに入れるともう発進が出来るということです。ガソリン車では当然ですがエンジンスターターボタンを押してからでないと走れません。それが無いということがすごく違和感でした。てっきり電源オンボタンのようなものがあると思っていました。これに関しては楽な反面、安全性には疑問を感じました。

走行性能に関してはトランスミッションが無いので当然シフトショックはありませんし、走り始めからトルクが大きいのでとにかくスムーズです。それに加えて聞こえるのは風切り音とロードノイズくらいで、モーター音はかすかに聞こえるだけなので、走行中のストレスはエンジン車よりも少なく感じました。アクティブクルーズコントロールを使おうものなら居眠りしてしまうかも知れません。

ドライブモードをDモードで走るとアクセルオフでの回生ブレーキはほとんど無いのでガソリン車と変わらない感覚でした。Bモードだとアクセルオフで回生ブレーキが強く効くようになりワンペダル走行が可能になります。ただし、時速10km以下では回生ブレーキは強くならないので完全停止は出来なかったです。フロントはディスクブレーキでリアはドラムブレーキになっています。EVはあまりブレーキを使わなくなるのでブレーキのサビが心配になるかもと言っていました。

日本導入されたグレードは全て後輪駆動となっています。走り始めは後ろからの力強い動力を感じます。スピードにのってくると車重が2tあるのでどっしりとした走りで安定感を感じました。エンジンが無くなってフロントが軽いおかげなのか曲がる時はノーズがスッと入りスムーズに向きが変わりました。乗り心地も良好でした。

リアの駆動は細かいモーター制御のおかげで最適なトラクションが掛かり、凍った路面でも安定した走りができると言っていました。なのでクワトロにこだわらなくてもいいのかも知れません。

EVの走りは、確かにエンジン車に比べれば五感を刺激する官能感は薄いかも知れませんが、とにかくスムーズで日常使いではエンジン車よりも優れていると感じました。

現在、EVの問題点としてはやはり充電環境でしょうか。ですが、満充電しておけば400kmは走るそうなので、よほどの遠出でなければ心配する必要は無いのかも知れません。あとはタイヤがEV専用になるので現状では高価になっていると言っていました。

乗り出し価格は約700万円。Audiとしてはかなり挑戦的な価格ではないでしょうか。かなり予約も入っていて納車に時間が掛かるそうです。

次の車はEVになる可能性が高くなりそうですが、日本が本格的にEVの普及に力を入れてくれないとまだまだ安心して乗るのは難しかなとも思います。