M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO を使ってみた感想

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO はOLYMPUSが展開するPROレンズシリーズの高倍率ズームレンズです。

発売された2016年には35mm換算24~200mmという高倍率ズームにも関わらず、高い解像性能で話題になり、Camera GP Japan 2017でレンズ賞を受賞しました。

今回はOM-D E-M1 MarkⅢと組み合わせて使ってみたので、その感想を書かせて頂きます。

 

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主な仕様

焦点距離12-100mm (35mm換算24-200mm)
レンズ構成11群17枚
フォーカシング方式ハイスピードイメージャAF(MSC)
最短撮影距離0.15m(Wide) / 0.45m(Tele)
最大撮影倍率(35mm換算)0.6倍相当(Wide) / 0.42倍相当(Tele)
絞り羽根枚数7枚
F値F4通し、F4~F22
手ブレ補正レンズのみ5段、シンクロ手ブレ補正最大7.5段
フィルターサイズØ72mm
重量561g
その他防塵防滴、マニュアルフォーカスクラッチ機構、L-Fnボタン、Z Coating Nano
公式ページより引用

詳しい仕様は公式ページで確認して下さい。

外観

広角端
望遠端

外観はPROレンズシリーズ共通の高い質感の金属鏡筒となっていて、OLYMPUSレンズの特徴である信頼性が高い防塵防滴が施されています。フードにもカチッとしたロック機構が付いており、外観だけでも所有欲を満たしてくれるレンズです。

インナーズームではなくズームすると鏡筒が伸びます。

マイクロフォーサーズのレンズとしては長く、重いです。コンパクトが売りのマイクロフォーサーズとしてはマイナスポイントと言わざるを得ないですが、35mm換算24~200mmでF4通しのレンズは類を見なく、他社であれば2本のレンズでカバーする焦点距離です。それを一本で済むと考えれば非常にコンパクトと言えます。

マニュアルフォーカスクラッチ機構

他のPROレンズ同様にマニュアルフォーカスクラッチ機構が搭載されています。リングを手前に引くとオートフォーカスからマニュアルフォーカスに素早く切り替えることが可能です。

手ブレ補正切り替えボタン、L-Fnボタン

手ブレ補正切り替えボタンが付いているので、簡単に手ブレ補正のON・OFFを切り替えられます。このレンズにはレンズ内手ブレ補正が搭載されていますが、このスイッチをOFFにするとボディ内手ブレ補正もOFFになります。どちらかの手ブレ補正のみを使うということは出来ません。

L-Fnボタンはボディ側の設定で、機能を割り当てることが出来ます。自分はデジタルテレコンを割り当てています。

OM-D E-M1 MarkⅢとの組み合わせ

OLYMPUSのマイクロフォーサーズ機の中でも大柄なOM-D EM-1 MarkⅢとの組み合わせでも、フロントヘビーです。

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使用感・画質

全てOM-D E-M1 MarkⅢとの組み合わせでの評価になります。

換算24mm F4 1/640s ISO200
換算200mm F4 1/1250s ISO200

せっかく開放F値が明るくても、開放F値では描写が甘いというレンズも多いです。ですが、このレンズは開放F値から中央部の解像度が物凄く高いです。流石に四隅は甘くなりますが、使用を躊躇う程ではありません。

しかも、その解像力が全焦点域で維持されます。一般的には高倍率ズームでは望遠側になりにつれ描写が甘くなりますが、このレンズでは逆に望遠側になりにつれ解像度が高くなっていくように感じます。

換算32mm F5.6 1/125s ISO200
換算82mm F8 1/20s ISO200

絞れば四隅の描写は改善されます。ただ中央部は開放から解像度が高いので、あまり絞る必要はありません。マイクロフォーサーズは被写界深度が深いので絞らなくても、被写体から離れるだけでパンフォーカスになります。

ボケ

換算160mm F4 1/15s ISO200
換算108mm F4 1/80mm ISO200

ボケは高倍率ズームにありがちなザワザワとしたものよりは、落ち着いている印象です。

流石に単焦点の様なとろけるようなボケとまで行きませんが、二線ボケの様な明らかな弱点もありません。

接写すればボケを大きくすることが出来ますが、被写体から離れてしまうと開放でもボケ量が足りないと感じてしまうかも知れません。

換算200mm 1/1000s ISO200

このレンズの数少ない弱点ですが、大きい玉ボケが映り込むと玉ねぎボケが目立つことがあります。技術的な理由は理解できていませんが、非球面レンズを使ったズームレンズでは玉ねぎボケになってしまうことが多いらしいですね。

AF・手ブレ補正

換算200mm 1/1000s ISO200

AF機構にはステッピングモーターとリードスクリューが採用され、高速かつ静かです。

動体撮影にも十分使えるレベルとなっています。ですが、換算200mmまでなので野鳥撮りには焦点距離が物足りなく感じます。

換算80mm 1s ISO200 切り抜き

手ブレ補正はレンズのみ5段、シンクロ手ブレ補正最大7.5段となっていて、シンクロ手ブレ補正に対応するボディで使えば驚異的な効果を発揮してくれます。

慎重に撮れば広角側ではシャッタースピード1秒も難しくないです。

換算108mm 0.5s ISO200

手持ちで水の流れを表現したり、夜景を撮ることも可能です。ついついスローシャッターで撮影してみたくなってしまいます(笑)

マイクロフォーサーズは高感度画質が悪いと言われますが、強力な手ブレ補正のおかげでISO感度を上げずに撮影できるので、結果的に高画質で撮影することが出来ます

まとめ

良い点

  • 防塵防滴で高い質感の外観
  • 全域で高画質
  • シンクロ手ブレ補正
  • 旅行などにはこれ一本で十分

悪い点

  • マイクロフォーサーズレンズとしては巨大
  • 玉ボケが汚い
  • F4なので暗い場所でシャッタースピードを稼ぎにくい

マイクロフォーサーズの高倍率ズームの中では間違いなく最高のレンズです。もしかしたら、他社と比べても最高のレンズかも知れません。

欠点としては便利すぎてこのレンズを付けっぱなしになって、他のレンズを使わなくなってしまうことです(笑)

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