OM SYSTEM OM-5 について個人的な感想
OM SYSTEM OM-5
OMソリューションズがOLYMPUSから独立して第二弾のカメラ「OM SYSTEM OM-5」を正式に発表しました。
実質的なOLYMAUS E-M5 MarkⅢ の後続機種となるので、コンパクトなマイクロフォーサーズ機が欲しい人は気になっているのではないでしょうか。今回はそんな「OM-5」のスペックを見た感想を書かせていただきます。
スペック
OM-5 | E-M5 MarkⅢ | |
センサー | 4/3型 Live MOS センサー | 4/3型 Live MOS センサー |
映像エンジン | TruePic Ⅸ | TruePic VIII |
有効画素数 | 約2037万画素 | 約2037万画素 |
連射速度 | 連写H: 約10コマ/秒 | 連写H: 約10コマ/秒 |
シャッター速度 | メカ:1/8000~60秒、電子:1/32000~60秒 | メカ:1/8000~60秒、電子:1/32000~60秒 |
標準ISO感度 | LOW(約64相当) – 6400 | LOW(約64相当) – 6400 |
AFポイント | クロスタイプ位相差AF(121点)、コントラストAF(121点) | クロスタイプ位相差AF(121点)、コントラストAF(121点) |
手ブレ補正 | ボディ単体:6.5段、シンクロ手ブレ補正時:7.5段 | ボディ単体:5.5段、シンクロ手ブレ補正時:6.5段 |
ハイレゾショット | 手持ちハイレゾショット、三脚 | 三脚 |
動画 | 4k/30p、2k/60p、30分制限なし、OM-log、Webカメラ | 4k/30p、2k/60p |
ファインダー | アイレベル式OLEDビューファインダー、約236万ドット、約100% / 約1.23倍~約1.37倍 | アイレベル式OLEDビューファインダー、約236万ドット、約100% / 約1.20倍~約1.37倍 |
背面モニター | 3.0型2軸可動式液晶(静電容量方式タッチパネル)、約104万ドット(3:2) | 3.0型2軸可動式液晶(静電容量方式タッチパネル)、約104万ドット(3:2) |
端子 | USB Micro-B (USB2.0 Hi-Speed) | USB Micro-B (USB2.0 Hi-Speed) |
記録メディア | SD、SDHC(UHS-I / II)、SDXC(UHS-I / II) | SD、SDHC(UHS-I / II)、SDXC(UHS-I / II) |
バッテリー |
リチウムイオン充電池 BLS-50 | リチウムイオン充電池 BLS-50 |
ボディ |
IP53対応、防塵・防滴 | 防塵・防滴 |
重量 |
本体のみ:366g | 本体のみ:366g |
詳しいスペックは公式サイトで確認してみて下さい。
外観
ボディの外観はペンタ部のロゴ以外は電源ボタン色が黒になっただけで、他は全く同じと言っていいほど変化がありません。E-M5の外観が気に入っていた人にとっては良いですね。
ペンタ部のOM SYSTEMのロゴは思っていたよりは収まりが良いと感じましたが、ちょっとバランスが悪い気もします。いっそのことペンタ部にはロゴ無しするのはどうでしょうか?それともペンタ部にロゴを入れないといけない決まりがあるのでしょうか?
ファインダーと背面液晶はE-M5から変更なしです。せめてEVFはOM-1と同じものを採用して欲しかったので残念です。
バッテリーもE-M5と共通なのでE-M5の予備バッテリーが無駄にならないのは良いですね。ただし、OM-1は別のバッテリーなので共用は出来ません。
ボディがほぼ流用ということで端子類もE-M5と変更がありません。しかし、この時代にUSBがMicro USBのままなのはいかがなものでしょうか。
防塵防滴性能は向上していて、上位機種のOM-1同等の「IP53対応、防塵・防滴設計」となっています。
メニューはOM-1の新世代のものではなく、OLYMPUS時代の旧メニューを採用しているということです。E-M5から乗り換えする人にとっては使いやすいかも知れませんが、OM-1のサブに考えている人は注意が必要です。
画質
映像エンジンがE-M5 MarkⅢのTruePic VIIIからE-M1 MarkⅢと同じ「TruePic Ⅸ」に進化しました。これにより画質はE-M1と同等になったと言えそうです。
手ブレ補正もボディ単体で「6.5段」となったのでより安定した撮影が出来そうです。手ブレにシビアではないのがマイクロフォーサーズの魅力の一つですね。
「手持ちハイレゾショット」にも対応したことにより、気軽に高解像度の撮影が楽しめます。ただし、画像の処理時間はOM-1よりは遅くなっているはずです。(おそらくE-M1と同じ処理時間だと思われます。)
「Live ND」にも対応しました。これは手持ちでスローシャッターを切れる機能で水の流れなどを撮るのが面白いです。
ただし、センサー自体はE-M5から変更がありません。OM-1と同じ裏面照射積層型 Live MOS センサーが採用されなかったのは残念です。
連射・AF
数値上の連射・AF性能はE-M5から進化はありません。ただ映像エンジンが新しくなっているのでデータ処理の高速化により、レスポンスと精度は向上していると思います。
自分は同じセンサーと映像エンジンが搭載されているE-M1 MarkⅢを使用していますが、連射・AF共に趣味で使う程度であれば十分過ぎる性能になっていると思います。
「星空AF」が追加されました。星空撮影が気軽に行える便利な機能です。
残念ながらOM-1に採用されている被写体認識AFは搭載されていません。他メーカーでは下位機種にも被写体認識AFが採用されることが多くなっているので残念なポイントです。ハイエンド機を買うユーザー以外にこそ必要な機能だと思うのですが。
動画
動画性能の進化は大きいです。4K/30pですが、進化した手ブレ補正で手持ちでも安定した動画撮影が可能です。
動画撮影の30分制限が無くなったので長時間の動画撮影が可能になりました。
「OM-Log」というLogプロファイル撮影が出来るようになりました。これにより白飛びや黒つぶれを抑えた撮影が可能で、より本格的な動画撮影が可能です。
面白い機能としては「縦位置動画」撮影出来るようになったことです。カメラを縦位置にして動画を撮影すると縦位置動画として保存が可能です。SNSやスマートフォン上で扱うのに便利ですね。
「WEBカメラ」機能が追加されました。PCとUSBケーブルで接続すれば、昨今使用機会が増えたWEBカメラとして使用できます。
まとめ
E-M1 MarkⅢと同等の機能をコンパクトなボディで使いたい人・野外での動画撮影をしたい人におすすめです。
ボディのサイズを気にしない人は値段がこなれているOLYMPUS E-M1 MarkⅢもおすすめです。
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