Nikon “Z fc”について個人的な感想
Nikon Z fc
以前から Nikon ミラーレス Zシリーズのクラシックスタイルカメラが噂になっていましたが、2021年6月29日に正式に「Nikon Z fc」として発表されました。
単にクラシックスタイルのカメラと言うだけではなく、今までのNikonには無かった戦略を感じられるカメラとなっています。今回はその Z fc について個人的な感想を書かせて頂きます。
スペック
有効画素数 | 2088万画素CMOSセンサー |
映像エンジン | EXPEED6 |
連射速度(メカ) | 約5コマ/秒 |
シャッター速度(メカ) | 1/4000~30秒 |
ISO感度(標準) | ISO 100~51200 |
AF | ハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF) |
フォーカスポイント | 209点 |
検出範囲 | ‐4.5~19 EV |
手ブレ補正 | ボディ手ブレ補正なし、レンズ依存 |
ファインダー | EVF 0.39型XGA OLED、約236万ドット |
動画 | 3840×2160(4K UHD):30p/25p/24p |
背面モニター | 104万ドット、バリアングル式3.0型TFT液晶モニター(タッチパネル) |
メディアスロット | シングルSDメモリーカード |
重量(本体のみ) | 約390g |
発売日 | 2021年7月下旬 |
基本的なスペックは販売中の NIkon Z50 とほぼ同じになっています。Z50に関しては、かなり販売も好調で詳しいレビューもたくさんあると思うので割愛します。
近年のミラーレスカメラのスペックは常識的な使用では十分過ぎるので、スペックで不満になることは少ないと思います。
Nikonでクラシックスタイルのカメラと言われれば Nikon Dfを思い浮かべる人も多いと思います。Dfがフルサイズセンサーだったのに対して、Z fcはAPS-Cセンサーのカメラになっています。
この違いにがっかりしてしまった人もいるのではないかと思います。自分もその一人です。ですが、Z fcはDfとは違ったコンセプトのカメラとなっていると感じました。なぜそう感じたかは、後述します外観の部分に多く現れていると思います。
外観
Z fc の名前の由来はNikonの歴史の象徴である「f」とカジュアルの「c」を合わせたものだそうです。
NikonのフィルムカメラFM2にインスパイアされたという外観は、いかにもクラシックスタイルのカメラという印象を受けます。特に天面はマニュアルカメラを彷彿とさせるダイヤル類が並びます。一つ新鮮なのは絞り値が小さな液晶画面に表示されるという点でしょうか。
丸型のファインダー(接眼部だけ?)など往年の名機を感じさせる作りとなっています。と、ここまでだとフィルムカメラを使っていたようなベテランユーザーをターゲットとしているカメラのように感じますが、実際のターゲットとなっているユーザー層は違うようです。
Z fcのターゲットとなるユーザー層
Z Fc にはZシリーズ初のバリアングル液晶モニターが採用されています。なので自撮りが簡単に出来るようになっています。反転して折りたたむと背面液晶がないクラシックカメラのような見た目になるのも面白いです。
そして、なんとZ fcでは人工皮革部分のカラーが変更可能です!他のカメラでも数種類の色が用意されていることはありましたが、ここまで色の種類が多いのは初のはずです。これによりユーザーの個性を表現できてカメラへの愛着が強くなりそうです。
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この2点からZ fc のメインターゲットは女性なんだと思います。誤解を恐れずに言わせてもらうと、カメラをファッションの一部に取り入れるような女性です。
Nikonも公式ページからも感じられます。キャッチコピーも「わたしの世界を変えたモノ」と結構露骨です。
まとめ
Nikon ZfcはNikon DfよりもOlympus PENシリーズに近いコンセプトのカメラだと感じました。
今までのNikonからは考えられないような戦略を感じられるカメラで、Nikonが今取り入れたいユーザー層が現れていると感じます。
個人的な感想を言わせてもらうと、Nikon Dfのような写真に特化していて中身が凄いカメラを期待していたので残念でしたが、今はNikonが変化しようとしている段階なのだと考えて応援したいと思います。
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