Nikon D810を使ってみた感想

2020年5月22日

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

Nikon D810

初めて買ったレンズ交換式のカメラがSonyのα6000だったのですが、お店で覗いたNikon D810の光学ファインダーの見え方の自然さに感動して、どうしても光学式ファインダーを使ったカメラが欲しくなって買いました。

2台目のカメラでいきなりD810を買うのは無茶だとは思ったのですが、凝り性な自分は結局最後には買ってしまうだろうと思い、遠回りするよりは思い切って買ってしまって、後は自分の腕を磨こうと考えました。

今回は自分がD810を使用しての個人的な感想を書かせて頂きます。もう発売されて時間が経っているので詳しいレビューは他のサイト様で見てもらったほうがいいと思います。

スポンサードリンク



スペック

簡単なスペックを紹介すると

  • センサー:3635万画素ローパスレスCMOSセンサー
  • 映像エンジン:EXPEED4
  • ファインダー:視野率100%
  • 常用感度:ISO64〜12800
  • 連射:FX最大5コマ/秒 クロップ時6コマ/秒
  • AFポイント:51点
  • 検出範囲:-2〜+19EV
  • スロット:ダブル(SDカード+CFカード)
  • 重量:約980g(バッテリー含む)

詳しくは公式ページ

アイカップは交換してあります。

3600万画素のカメラを購入した理由

D810の最大のセールスポイントと言ったら3600万画素のセンサーですね。

画素が多いということは写真が細かい所まで描写されると言うことですね。4Kテレビの画素数が約800万画素なので、D810はその4倍以上の精細さがあると言えば分かりやすいと思います。

ですが実際そんなに画素数は必要ないと言われています。一般的な写真のL半サイズでは100万画素、A4サイズでも800万画素で十分らしいです。では何故3600万画素もあるカメラなんて買ってしまったのかと言うと

1:等倍で細かく写っているのをニヤニヤしながら見たいから

等倍に拡大して見た時にこんなに細かい所まで写っているのかと驚きます。その瞬間を出来るだけ細かく記録する。これは無駄なことでしょうか?

2:下手な構図や小さく写ってしまったらクロップしてしまえ

時間を掛けて写真の構図をじっくり決めて撮れる場面では問題ありませんが、例えば刻々と状況が変化してしまう場合や、動く被写体などは満足した構図で撮れない場合がありますよね?有り余る画素数のお陰でクロップしても十分な画素数が残ります。

3:未来の鑑賞方法に対応出来そう

近い将来8Kテレビが登場すると言われています。8Kは約3300万画素なのでD810の画素数に近づきます。そうなればテレビでスライドショーにして鑑賞する場合D810で撮影した写真の真価が発揮されます。

スポンサードリンク



使用感

1:ブレはそこまで神経質にならなくていい

高画素のカメラということでブレに対してとてもシビアなんじゃないかと心配していましたが、先代D800から改良されたミラーバランサーのおかげで適切なシャッター速度であれば、ブレは気にならないです。

2:動体撮影にも使えるAF

高画素でフルサイズということでピントは確かにシビアです。ジャスピンに拘る人は難儀するかもしれません。ただAF性能は優秀だと思います。撮っていて明らかにピントが外れているというのは少ないです。

AFの性能がNikon D4と同等と言うだけあって動体撮影も難なくこなせます。ただ連射FXだと5コマ/秒なので決め打ちして撮らないといけません。

3:ISOは3200までには抑えたい

最近の高画質機では高感度耐性も向上してISO12800まで常用出来る。なんてレビューを見ますが、D810の場合は映像エンジンが少し古いので大きくプリントしたい場合は個人的にISO3200までには抑えたい感じです。ただ被写体によってはISO6400でもOKかな?という場合もあります。

ISO6400

4:重量は移動時に効いてくる

重量が約980gということでミラーレス機より断然重く、一眼レフ機の中でも重量級です。自分はバッテリーグリップMB-D12を着けているのでさらに重いんですが、構えている時はあまり重く感じません、むしろ重さがスタビライザーの役目になって構えが安定します。

しかし、移動時には重さがジワジワ効いてきます。バッグのショルダー部が肩に食い込んできて痛くなってきます(泣)ただ、レンズ交換式のカメラの重さはレンズの重量によるところが大きいですよね。合計2000gと1800gでは対して違わないと思いませんか?

DOMKE F2に入れた様子。

5:現像にはそれなりのスペックのPC必要

D810の購入当時はWindowsのPCで現像ソフトはNikonのCaptureNX-Dを使用していました。OSはビスタでデュアルコアのパソコンでしたが、とても動作が重く一枚の写真を開くのだけでも時間がかかってしまっていました。なのでPCを買い替えて、次はOSはwin7、CPUはインテルのi7、メモリ4Gで、多分普通のPCよりは高スペックでした。この環境で特に不満も無く現像出来ていました。

現在はiMac5kを使用しているのですが、同じCaptureNX-Dでの現像はとてもじゃないですがやる気にならないです。写真の読み込みから編集まで全てが遅くてイライラしてしまいます。これはMac版のCaptureNX-Dが悪いのかもしれません。

なので現在はAdobeのLightroomを使用しています。こちらはスムーズに現像が出来ています。

おそらく最近のPCなら問題なく現像できると思いますが、少し古いPCを使っている方は買い替えを考えなくてはいけないかも知れません。

今D810を買うのはどうなのか?

この記事を読んでくださっている方の中にはD810の購入を検討されている人もいらっしゃると思うので、自分なりにD810を今買うのはどうなのか書きたいと思います。

1:フルサイズで3600万画素は丁度いい

登場時は最高画素数を誇ったD810ですが、現在ではCanonの5DSとSonyの7RⅡに抜かれてしまっています。しかし上記通りに8Kディスプレイでさえ約3300万画素で、印刷するならA3伸びでも余裕の画素数です。なので今後も画素数で時代遅れになることは無いでしょう。

2:AF・連射・高感度は十分な性能

高画素機として考えれば今でもハイレベルな性能です。これ以上の性能を求める場合扱う人間の方もハイレベルじゃないと意味が無いと思います。

もちろん簡単にいい写真が撮れるという意味では性能の向上が望ましいですが、今のカメラは十分過ぎる性能だと思います。

3:後続機の性能は?

噂だと画素数は4000万画素以上でAF性能はD5同等?映像エンジンがEXPEED5になり高感度性能もアップ。

性能アップは間違いないですが、D810の値段は現在約23万円。これからどの程度値段がアップするかで評価が変わりそうです。

自分はD810で満足しているので買い換えないでしょう(たぶん)。

4:Nikonの今後は?

Nikonに関して暗いニュースが続いているのでNikonのカメラを買うのを躊躇してしまう人は多いでしょう。実際2017年6月現在ではなんとも言えないというのが本音です。

Nikonは性能は一級品なのですが売り方が下手なのです。サプライズ発表もいいのですが今後の方針などユーザーに情報を発信して欲しいと思ってしまいます。さらに頑固で自分たちの考えをユーザーに押し付ける傾向もあるので、今後の動向次第では一気に他社に追い抜かれてしまうかもしれません。

ただし、レンズのラインナップは豊富ですし、アフターサービスも良いです。さらにプロの間でのシェアも大きいので、そう簡単にNikonのカメラが使えなくなるなんてことは無いでしょう。

Nikon D850について個人的な感想

まとめ

最後に色々と書いてしまいましたがD810の購入を考えている人は、高画素の一眼レフカメラが欲しい人だと思うので、そうならば間違いなくオススメです。

性能もまだ一級品ですし、操作性もいいです。NikonのFマウントのレンズは豊富で描写力も他社に負けていません。

さらに現在では値段の大分落ちてきました。もちろん高額ですが思い切って買ってしまって、一生の相棒にする。その価値がD810にはあると思います。

更新日:2017-06-14

作例

F5.6 1/100s 24mm ISO64

F8 1/80s 70mm ISO72

F7.1 1/400s 300mm ISO200

F5.6 1/500 120mm ISO64 クロップ

スポンサードリンク