Nikon D6 について個人的な感想

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Nikon D6

Nikonからデジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機であるD6が正式に発表されましたね。2019年に開発が発表されて、発売は2020年3月に決まりました。2020年はオリンピックイヤーなのでお約束ですね。

今回は発表されたスペックを前機種D5と比べながら個人的な感想を書かせて頂きます。

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スペック

  D5 D6
有効画素数 約2,082万画素フルサイズCMOSセンサー 約2,082万画素フルサイズCMOSセンサー
映像エンジン EXPEED 5 EXPEED 6
連射速度(AF/AE追従) 約12コマ/秒 約14コマ/秒
シャッター速度 1/8,000~30秒 1/8,000~30秒、Mモード時900秒
常用ISO感度 ISO100~102400  ISO100~102400
AF 位相差AF、LV時 コントラストAF 位相差AF、LV時 コントラストAF
フォーカスポイント

153点(選択可能55点)、99点クロス(選択可能35点)

105点(選択可能105点)、全点クロス
測光範囲 EV -4~20 EV -4.5~20
動画 4K UHD 30p 4K UHD 30p
ファインダー 視野率100%、倍率0.72倍 視野率100%、倍率0.72倍
背面モニター 固定式3.2インチ約236万ドット 固定式3.2インチ約236万ドット
メディアスロット XQDカード×2 またはCFカード×2(どちらか) XQDカードまたはCFexpressカード×2(互換性あり)
記録可能枚数 約3,780枚 1コマ撮影時 約3,580枚、連続撮影時 約8,670枚
メディア端子 USB 3.0 Micro-B USB Type-C
ボディ重量 XQDカードスロット搭載 約1,235g、CFカードスロット搭載 約1.240g

約1,270g

詳しいスペックは公式サイトで確認して下さい。

画像は公式サイトより引用

ボディの外観の違いは、D6にGPSが内蔵されたことにより軍艦部が高くなっている意外は、ほぼ変化がないですね。

ボタン配置も一緒なのでプロ向けのカメラは操作性の統一が大事にされていることが分かります。

オートフォーカス

プロ向けのフラッグシップ機で大事なことの一つがオートフォーカス性能です。一眼レフカメラは搭載されている位相差AFのおかげでAF速度が高速です。

なので、スポーツ撮影など失敗が許されない現場ではまだまだデジタル一眼レフカメラが活躍しています。

D6でも一番力を入れて強化された部分でしょう。


 

フォーカスポイント

まずフォーカスポイントですが、D5が153点だったのに対し、D6では105点に減っています。

ですが、D5では実際に任意で選択出来るフォーカスポイントが55点だったのが、D6では105点の全点を選択可能です。結果的にD5よりも精密なピント合わせが可能になっています。

昨今ではミラーレスカメラが主流になってきて、センサー全体がほぼフォーカスポイントなんてカメラもありますが、一眼レフカメラでは構造上これが限界なんじゃないでしょうか。


 

グループエリアAF

フォーカスポイントの選択点数が増えたと言っても、目まぐるしく変わる撮影シーンを全て手動で対応するのは困難です。そのような状況に対応するために用意されているのがグループエリアAFです。

グループエリアAFは何点かでグループ化されたフォーカスポイントを使用するAFです。

D5にも採用されていましたが、パターンは数種類だけでした。

D6では画像のようなパターンの他に、縦一列・横一列・中央に四角など17パターンあります。

狙いたい構図が決まっているスポーツでは活躍してくれそうです。


その他では、一眼レフカメラの光学ファインダー撮影時で初の瞳AFが可能になっています。今までの一眼レフカメラではライブビュー時でしか瞳AFは出来ませんでしたが、D6は光学ファインダーで可能になったので人物撮影の快適性も上がっていそうです。

測光範囲はD5が-4EVからだったのが、D6では中央のフォーカスポイントが-4.5EVになっています。D5でも暗闇でAFが合うので暗視カメラなんて言われていましたが、D6ではそれ以上の実力となっていそうです。

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連射速度

次に注目されるのは連射速度ですよね。AFが正確でも連射速度が遅ければ一瞬のシャッターチャンスを逃してしまいます。

プロ向けのフラッグシップ機は文字通り桁違いの連射速度になっています。

D5はAF/AE追従で約12コマ/秒だったのが、D6ではAF/AE追従で約14コマ/秒にアップしています。普通の一眼レフカメラの連射速度は一桁コマ/秒なので、いかに高速か分かります。

ミラーレスカメラではもっと高速なものがありますが、それは電子シャッターだからでメカシャッターでは一眼レフカメラも負けていません。むしろ構造上ミラーが動いているのにこの連射速度を実現しているのが凄いです。

そして一眼レフカメラの一番の利点である光学ファインダーのおかげで、連射中も違和感なく被写体を追えます。


その他では、ライブビュー時に約10コマ/秒でサイレント撮影が可能です。静かにしないといけないスポーツや舞台撮影で活躍してくれそうです。

動画から切り取るような形で、2メガの画像が約60コマ/秒で撮れますが、これは他のカメラでもよくある機能なのでフラッグシップ機であえて使う必要はないんじゃないかと思います。

 

その他

その他で、プロ向けのフラッグシップ機として注目したいのは映像エンジンの進化などによって省電力が強化され、記録可能枚数が連続撮影を行っている場合に約8,670枚となっています。一度に大量の枚数を撮る撮影では重要な要素ですよね。

ミラーレスカメラは多くても2,000枚撮れないと思うので、この差は大きいです。


 

メディアスロットがD5ではXQDカードが2枚のボディとCFカードが2枚のボディで2種類あったのが、D6ではXQDカードまたはCFexpressカードが2枚使用できるボディのみとなりました。XQDとCFexpressカードは互換性があるので、おそらく両方の組み合わせも出来ると思います。

D5では違うカードが使いたくなったらボディの換装が必要だったので、どちらにするか悩んだ人も多かったのではないでしょうか。


 

ケンジントンロック

カメラを放置した時に盗難されるのを防止するためにケンジントンロックに対応されました。フラッグシップ機は超高価なのでこれで安心してカメラから離れられますね。

まとめ

スペックが発表された時点ではD5からの進化が数値上で大きくなかったので、D5sでいいんじゃないか?と言う声が多いですね。

実際のAF性能などは使用してみないと分からないので、発売されてからの評価に要注目ですね。

しかし、Canonの1DXもそうですが、プロ向けのフラッグシップ機の性能も頭打ちな感じが否めません…。これからどんどんスペックアップしていきそうなミラーレスカメラに追い抜かれてしまう日も近いかも知れませんね。

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