Nikon COOLPIX A1000 & B600について個人的な感想

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COOLPIX A1000 & B600

今回はNikonが2019年2月に発売したCOOLPIX A1000 & B600のスペックを見た個人的な感想を以前Nikon COOLPIX P1000を所持していましたので、それとの比較も交えながら書かせて頂きます。

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スペック

A1000 B600 P1000
有効画素数 1604万画素 1602万画素 1605万画素
センサー 1/2.3型原色CMOSセンサー 1/2.3型原色CMOSセンサー 1/2.3型原色CMOSセンサー
焦点距離(35mm換算) 24~840mm 24~1440mm 24~3000mm
開放F値 F3.4~6.9 F3.3~6.5 F2.8~8
ISO感度 100~6400 125~6400 100~6400
シャッタースピード 1/2000~8秒 1/1600~1秒 1/4000~30秒
連射 約10コマ/秒 約7.7コマ/秒 約7コマ/秒
オートフォーカス コントラストAF コントラストAF コントラストAF
手ぶれ補正 レンズシフト方式3.0段 レンズシフト方式3.0段 レンズシフト方式 5.0段
ファインダー 0.2型約116万ドットEVF 無し 0.39型有機EL EVF
背面モニター チルト3型TFT 固定3型TFT バリアングル3.2型TFT
動画 4K 30p FHD 30p 4K 30p
撮影可能枚数 約250コマ 約280コマ 約250コマ
重量 約330g 約500g 約1415g

詳しいスペックは公式サイト

NikonのCOOLPIXシリーズはいわゆるコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)に属しています。シリーズにはスタンダードなものから、本格的なもの、アウトドア向けを展開しています。

三機種に共通しているのは1/2.3型原色CMOSセンサーという小さなセンサーであることで、驚異的な焦点距離が実現できています。P1000を使っていた時のこのセンサーの感想は、画質としてはセンサーサイズを考えれば良好という感じです。しかし、倍率を限界近くまで上げると写っていることを楽しむというレベルで、高画質とは言えない感じでした。高感度画質は処理がうまく、スマホの写真よりは全然良いです。

P1000の作例

P1000 35mm換算3000mm

 

A1000

公式ページより引用

A1000は比較する三機種の中では一番コンパクトです。デザイン的にはレンジファインダーカメラの様に左端にEVFが付いたカメラです。その分同じクラスのコンデジと比べると少し大きいです。

◎:EVF(電子ビューファインダー)が付いている

公式ページより引用

このクラスのコンデジでは珍しくEVFが付いています。EVFがあると明るい場面で背面液晶が見づらい時、非常に役立ちます。更にEVFを覗きながら撮影すると自然と撮影姿勢が安定するメリットもあります。

P1000のEVFよりもスペックダウンしていますが、大きさと値段を考えると仕方ないと思います。

◯:光学35倍ズーム

公式ページより引用

35ミリ換算24~840mmのズームはコンデジとしては優秀な倍率です。三機種の中では一番倍率が低いですが、840mmでも十分過ぎます。同クラスのコンデジよりも若干倍率が高いのはNikonの意地と言ったところでしょうか。

◎:最大約10コマ/秒の高速連写

約10コマ/秒の連射が出来るので速い被写体にも十分対応しています。さらに120fpsを使えば約120コマ/秒で60コマまでの連射も可能です。

あと最近の機種には搭載されていることが多いですが、先取り撮影というシャッター半押しから撮影が始まって、シャッターを押した時の前後5コマを撮影できるモードもあります。

ですが、120fpsと先取り撮影は画質に制限があります。

◯:タッチパネルのチルト式液晶

公式ページより引用

背面モニターがタッチパネルになっていて、タッチ操作で撮影・メニューの操作が出来ます。チルト式になっていて、最大で180度動かせるので自撮りも可能です。

この辺はこのクラスだともう標準装備という感じでしょうか。

△:シャッタースピードが最速1/2000秒

同クラスのコンデジが1/6000秒に対応するものもある中、1/2000秒までというのは見劣りします。

1/2000秒でも十分であるとも言えますが、日中などで絞りを開けたい時に露出オーバーになる場面があるかもしれないので、せめて1/4000秒は欲しかったところです。


A1000の総評ですが、カバンに入れてもかさばらないサイズのコンデジを探していて、ライバルより勝っている焦点距離に魅力を感じるならおすすめ出来ると思いました。Nikonらしく操作性も良さそうです。

ですが、2019年2月時点の値段だと割高感が強く、ライバルのSONY RX100が1型センサーなのを考えると、焦点距離よりも画質を優先するならRX100M3をおすすめします。

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B600

公式ページより引用

B600は三機種では中クラスのカメラになります。デザイン的にはネオ一眼タイプになっていて、コンデジと言うには大きく持ち運ぶにはそれなりのバッグが必要です。

◎:光学60倍ズーム

公式ページより引用

35mm換算24~1440mmまで焦点距離はものすごい倍率です。1440mmというとレンズ交換式のカメラのレンズでは、大砲のようなレンズにテレコンバーターを噛ませないと実現できません。

P1000はもっとすごい3000mmまでですが、3000mmは正直使い所が難しです。画質もそれなりに劣化してしまうので、B600の1440mmで十分だと思います。

◎:約500gの軽量ボディー

35mm換算24~1440mmと考えると約500gのボディーは軽量であると言えます。P1000が約1415gで持ち歩くには重く、時間が経つと腕が疲れてきましたが、B600ならそこまで苦労はしないと思います。

ライバルになるサイバーショット DSC-HX400Vが約660gなので、B600がいかに軽量か分かります。ただ軽量にするために犠牲になっている部分も多いです。

×:EVFが付いていない

公式ページより引用

デザイン的にEVFが付きそうな場所があるにもかかわらず付けられていません。超望遠ズームカメラだと手ブレを抑えるために、カメラの構え方が重要になって来ますが、背面液晶を見ながらだと手を伸ばして撮影しなければならず、撮影姿勢が安定しにくいです。

△:手ぶれ補正が3段

超望遠が売りの割には手ぶれ補正が3段分しかありません。焦点距離が1000mmを超えてくるとP1000の5段でもかなり慎重に撮影しないと手ブレを起こしていたので、B600ではもっと厳しくなると思います。上記のEVFもそうですが超望遠を支える機能が貧弱に感じてしまいます。

×:シャッタースピードが最速1/1600秒

A1000よりのさらにスペックダウンして1/1600秒になっています。これだと更に日中での撮影で露出オーバーになる場面が増えると思います。

ライバルのSONY サイバーショット DSC-HX400Vが1/4000秒に対応しているので、意図的にスペックダウンされている感じが否めません。

△:背面モニターが固定式

背面モニターが完全に固定式でタッチ操作にも非対応です。流石にこの大きさのカメラで自撮りする人は少ないと思いますが、せめて90度はチルトできると撮影の幅が広ったのにと思ってしまいます。


B600の総評ですが、1440mmまでの焦点距離を約500gのボディーで実現できたことは評価できます。

ですが、超望遠の撮影に必要な機能が削られていることが残念です。これでEVFが付いているだけで大分評価が変わると思うのですが。

おそらくNikonの狙いとしては、初心者に超望遠の楽しさを知ってもらう為の機種と言ったところでしょうか。

まとめ

個人的に買うとしたらA1000ですね。コンデジと言えるサイズで焦点距離840mmは魅力的です。EVFも付いていますしチルト式のモニターも便利です。弱点という弱点は無いので、値段さえこなれてくれば売れるんじゃないでしょうか。

B600に関しては辛口になってしまいましたが、軽さは本当に評価できると思います。ですが、B600を買うなら少し重くなりますがP900か、思い切ってP1000まで行った方がいいと思います。

更新日:2019-02-24

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