SONYの新型フルサイズミラーレスカメラ α9について個人的な感想

2018年2月4日

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

α9

以前から噂になっていたSONYのフルサイズミラーレスカメラのフラッグシップモデルα9が正式発表されましたね。自分は現在Nikonのカメラをメインで使っていますがSONYのα6000も使っています。なのでとても気になっていたモデルです。


スポンサードリンク



スペック

詳しいスペックはデジカメinfoさんで見て下さい。個人的に気になったポイントをいくつか上げると

  • 世界初フルサイズ2400万画素・積層型CMOSセンサー

SONYサイトより転載

画素数はα7と同じ2400万画素でα7RⅡの4200万画素より少ないですが、他社のフラッグシップ機よりも高画素です。

注目すべきは世界初の積層型CMOSセンサーで、簡単に言うと画素と処理回路を積層化して読み出し速度を高速化したものです。これにより連射時のブラックアウトを廃止することが出来、693点の像面位相差AF毎秒60回のAF/AE演算を可能に。

従来のミラーレス機の弱点とされてきたブラックアウトとAFの精度を完全に克服してきました。このスペック通りの働きをしてくれればもう一眼レフの優位性がかなり減ってしまいます。

さらには電子シャッター仕様時最高1/32000秒で撮影可能です。もう何に使うのか分からないレベルです。もちろん無振動で撮影可能。

  • 20コマ/秒の連射

Canonの1DXが14コマ、NikonのD5が12コマなので圧倒的です。一眼レフはどうしても機械的に連射速度に限界が来てしまっていますが、ここでもミラーレス機の有利な点が生かされていますね。これにAFの精度が向上してるとなればスポーツ撮影の現場にα9選ぶ日が来るかもしれません。

  • 大容量の新バッテリー

SONYのミラーレス機は共通のバッテリーが使われていました。なのでモデルによってはバッテリーの持ちが悪いというのが批判されるポイントになっていましたが、α9でついに新型のバッテリーが採用され容量が約2.2倍に。撮影中にバッテリーの交換する頻度が減るのはプロの現場で歓迎されるでしょう。バッテリーグリップも用意されて仕様時にはさらに倍の持ちになります。USB給電に対応しているのも今まで通りです。

  • メディアスロットがデュアルスロット

SONYのミラーレス機では初のデュアルスロットでSDカードがUHS-Iに対応。謎なのがXQDカードには非対応なっていることです。ボディの大きさ的に無理なのでしょうか?とりあえずデュアルスロットになったことによってバックアップが出来るようになりこれもプロ向けを意識した部分でしょう。

  • EVFが有機EL約369万ドット・最高120fps

SONYのEVFはすでに出来が良いので、フレームレートを120fpsに設定した時にどれだけ滑らかになるのか気になります。個人的にはOVFの見え方が好きなのですが、機能的にはEVFが優位になって来てしまいましたね…

  • 左肩部に物理ダイヤル・背面にAF-ONボタン・ジョイスティック追加。

SONYサイトより転載

今までのα7シリーズで無駄に空いていた左肩部のスペースにドライブモードとフォーカスモードを変更できる物理ダイヤルの追加。これは操作性が向上するので良い改良ですね。さらに背面にAF-ONボタンとフォーカスポイントを移動できるジョイスティックが追加されています。これにより批判されがちだったα7シリーズの操作性が一気に向上しますね。もう家電屋のカメラだと馬鹿に出来ないでしょう。

ミラーレスが大躍進!一眼レフの終焉は近い?

これまでミラーレス機の弱点をことごとく払拭してきましたね。これもミラーレス機ならではのセンサー性能の伸びしろが大きいです。特にα9で積層型センサーの可能性が示されました。逆に一眼レフの伸びしろはもう少ないと言っていいでしょうね。どうしてもメカ部で物理的な限界が来ている感じです。

個人的には一眼レフが好きです(NikonのD810をメインに使っています)。ですがもう一眼レフは感覚的な趣味で使うものになってしまうかもしれません…例えると車のマニュアル車の様な。

一眼レフをメインに作っているCanonとNikonがα9を見てどうするのかが注目ですね。もしそれでもミラーレス機に本腰を入れないとなると市場の順位が入れ変わってしまうかもしれません。

まとめ

α9はカタログのスペック上ではもう他社のフラッグシップ機を凌ぐ性能です。さらには値段の他社に比べれば安価です。と言っても趣味で買うには厳しい値段ですが…

α9が登場したことによってカメラの新たな時代の幕開けになることは間違いないでしょう。

追記:実際に触ってみての感想

新潟のビックカメラで実際に触れたので少し感想を。

ボディの質感はα7RⅡと同じ感じでしたが、無意味に空いていた左肩にダイヤルが付いて設定が素早く変えられるのは使い勝手が良さそうでした。

やはりいちばん驚いたのが、電子シャッター時の無振動・ブラックアウト無しの高速連写でした。全く手応えがなくて本当に撮れてるの?と不安になるほどでした。これはα9でしか出来ないことで、これに価値を見出だせるならこの値段でも納得なのかなぁと思いました。

更新日:2017-08-19

スポンサードリンク